2007年07月10日

ベッドタウンの夕暮れは






ベッドタウンの夕暮れは
ただ暇つぶしの散歩道










ベッドタウンの夕暮れ1












ベッドタウンの夕暮れは
昨日の雑踏、消えぬまま









ベッドタウンの夕暮れ2









明日の電車の蒸し暑さ
来るもののサイズ推し量り











ベッドタウンの夕暮れ3










ベッドタウンの夕暮れは
腰のすわらぬ
夢の世界






ラベル:夕暮れ 写真
posted by 白井麒麟 at 01:06| 東京 ☀| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月09日

日曜の公園 18時10分


サザエさんの時間ではあるけれど
公園を一人散歩してみる。






青いアジサイ








光が和らいでいるから
シャープさにかける感じがいい。そんな写真もいい。










あれこれ散策していると
あしもとに何かある







がんばれ








「これって・・補助輪?」




ふっ・・と。
心がゆるむ音がする。






ニュースやドラマは
印象が強すぎて




こんな小さなことが
なんだかうれしい。







おっ







posted by 白井麒麟 at 02:24| 東京 ☀| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

再開発の街






東京・汐留という街に通って一年あまり。

夕暮れ時。高層ビル群のエレベーターが光りを放ちながらすべり
新交通システムの銀の車両がビルをぬって走る。
銀河鉄道999に描かれた「メトロポリス」を思い出す。


「まだ五年くらいの街だよね。ここの高層ビル群が出来てから
銀座に海風が届かなくなった。夏は暑くなったよ〜」
最初に案内された時、そう聞いた。


オフィス、綺麗なOL、ビッフェ、スイーツ、そして活気・・
絵に書いたような都市。そんなイメージ。


**


おととい、三カ月間有効だった通勤定期がきれた。
三カ月。決まり切った時間に決まり切ったコース。
毎日乗り合わす同じ顔。

『東京へのルートは、何も一つじゃないんだよな』

昨日の朝、僕は、JRより少し遠い私鉄の駅に歩いた。

高架上の線路をビュンビュン飛ばすJRの快速とは違う、
その私鉄のスタート。とろり、とろり。

下町に入る。
古い民家の軒下に、洗濯物が見える。
アジサイが見える。
ああ、あんなところに菖蒲園がある・・。

・・あれは?

一瞬なにか分からなかったその一角は、お墓だった。
家々の間に、ごく普通のお墓があったのだ。
○○家と書いたいくつかの墓石、戒名を墨で書いた板も見える。
小さなスペースだった。田舎街でよく見る墓だった。
それだけのことなのに・・
その後車窓を流れていった景色を僕は覚えていない。


そして、僕は汐留に向かう。

この街にはないんだーー
子ども。
年寄り。
墓。

生・老・病・死

目の前のビル群が、一瞬まぼろしのように見えて
僕は首をぶるぶると振った。
歩くスピードが落ちた僕の横を、
イケメンサラリーマンがすり抜けていった。

境内





ラベル:汐留 つぶやき
posted by 白井麒麟 at 12:37| 東京 🌁| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

七夕と願い事



七月七日が近づき、家に笹の葉が舞い込んだ。


短冊サイン会




上の子は少女マンガに夢中。
漫画家をいっちょ前に「先生」と呼んだりして
サイン会(抽選)に行きたい! というのが今年の彼女の願いだ。
応募のはがきに、懸命にマンガを描いていたりして
子どもなりのアピールが面白い。




短冊新幹線




まだ字の書けない下の子は、
ママに代筆してもらう。
「しんかんせんにのりたい」・・らしい。



では、(大人である)自分の願い事って一体なんだろう。



「海外旅行に行きたい」
とか言っても「そう思うなら頑張ってお金ためなきゃね」ってことになる。
つまり、願い事は、自分の力ではどうしようもないことに限るような気がして・・。
(その意味では、子どもの願い事は大体正しい?)
そうなると、大人は難しい。



2005年度版 七夕 願い事ランキング 速報
第1位 「仕事が見つかりますように」     37万7930件

第2位 「恋人ができますように」       29万1192件

第3位 「株価が上がりますように」      22万689件

第4位 「今年もニートを続けられますように」 18万3290件

第5位 「ブログのアクセス数が増えますように」12万190件

(オレコン調べ)

だそうだ。


明かに回答している人たちの年齢層が僕よりも若い。
同世代の”神頼み”というのはどんなものなのだろう。


そもそも、七夕ってなに? みたいなことまで考えはじめ。
WIKIで調べてみると七夕祭りはどうも江戸時代に始まったらしい。


「本来、宮中行事であったが、織姫が織物などの女子の手習い事などに長けていたため、江戸時代に手習い事の願掛けとして一般庶民にも広がった」


つまり、手芸・手習いごとの上達を願うのが、行事の趣旨とのこと。


よし、決まった。


「ギターが上達しますように」

・・それなら練習しなきゃね。

あぁ、やっぱり分からねぇ。



リュック





posted by 白井麒麟 at 01:05| 東京 ☔| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

レースのカーテン




白いレースのカーテンは

光をはらんだ

不思議なフィルター



カーテン越しに世界を見ると



日差しは輝き


風はやわらかく


雨は優しく


雪は暖かい




白いレースのカーテンは

頼りがいのある僕の友だち




知ってるよ。

そんなのホントじゃない





でもまぁ今日は

いいじゃない




明日から

また扉を開けることだし




窓1




posted by 白井麒麟 at 00:18| 東京 🌁| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

おばけ2




おばけが怖かった時代だが、そんな僕を震え上がらせたのが
一枚のレコードだ。


僕の家には、増築された洋間があった。
そこには、ソファとテーブルの応接セット
シャンデリア
クラシックのLPがたくさん入ったレコード棚
世界の文学全集のようなものと
そしてひときわ目を引くお父さん自作のどでかいスピーカーがあった。

「ペルシャ」という言葉を連想させる模様の壁紙。
畳に慣れていた僕は、その部屋が何となく近づきにくかった。

お父さんは、よくその部屋にこもってクラシックを聴いていた。
ベートーベンの7番が好きだとか何とか。
いつも音楽は相当大きな音だったのだが、
「2重のガラス窓にしているから大丈夫」とのこと。

そして、お父さんは時々いたずらをした。

「おい。この曲を聴いてみるか」

姉と僕を部屋に呼んだお父さんがレコード盤に針を落とした。
おどろおどろしい演奏が始まる。イントロに続いて歌が始まる。
英語の歌詞のようだ。

「これはシューベルトの魔王といってな・・」

説明によると、この曲は物語になっていて、
ある夜、男の子が高熱を出す。
外は雨。
父親は息子を馬に乗せて、遠くの病院に急ぐ。
その馬を悪魔が追いかける。男の子にしか悪魔は見えない。
悪魔は男の子に「こっちにおいで」と甘い言葉をささやきかける。
男の子は必死で父親に助けを求めるが、父親は相手にせず、
馬の操縦に専念している。

「ほら、My father! My father! と歌ってるだろ。父親を必死に呼んでる場面だよ」

お父さんは面白そうな顔でのぞき込むのだが、
その壮烈な歌声に僕はショックを受けて、怖くて反応できない。
見ると姉も同じ状態のようで、正座した足の上に拳を固く握っている。

そして、病院に着いた時には、男の子の魂は抜かれていた、
というところで歌はあっけなく終わった。
(子どものころの記憶を頼りに書いているので、
物語が本当かどうかは定かではない)



「・・もう一回聴くか」

お父さんは、返事を待たずにレコード針の位置をもう一度最初に戻すと
部屋を出て行ってしまった。

僕と姉は、もう二度と聴きたくない曲を聴くはめになった。
でも、怖くて怖くて、曲の途中でどちらからともなく悲鳴を上げて
部屋を飛び出した。

飛び出す時に、姉がシャンデリアのスイッチをOFFにした。
真っ暗な部屋に魔王の歌が鳴り響いている。
僕は、やはり二重になっている扉を、バタン、バタンと閉めて
音を封印した。

ところが、相手はレコードだ。ほおって置いて止まるものではない。
曲が終わったころに、僕はどうしようという目を姉に向けた。

「あんたが止めてきなさいよ」

残酷なことを言う。部屋を真っ暗にしたのは自分なのに!
勇気をふりしぼり、僕は二つの扉を開けた。

ポツッ ポツッ・・

暗闇のスピーカーが、レコード針が空回りする音を響かせている。

「My father! My father!」

壮烈な歌声がよみがえってくる。

「お父さん、止めて」

僕は泣きそうな声を出しながら、廊下をバタドタと、父の部屋に走っていった。


ラベル:魔王 幼少期 恐怖
posted by 白井麒麟 at 01:03| 東京 ☀| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月30日

おばけ




幼いころ、夜が怖かった。


暗闇の中に目が覚めた時。覚めてしまった時。
天井の板を見つめる。

古い壁時計の音がカチカチと響いている。
こんなに音が大きかっただろうか。

その時計はゼンマイ式だ。
蝶々の羽のような形をした大きな鍵が、僕は好きだ。
台所から木の椅子をえっちらおっちら運び
時計の前に置いたら、椅子によじ登り
手を伸ばして時計前面のふたを開ける。落ちてくるほこりに顔を背ける。
振り子を止める。
時計の底にある大きな鍵を手探りでつかむ。
文字盤の四時の左に空いた穴。そこに鍵を差し込む。
大きな蝶々の羽の部分を小さな手で回す。

「ギリ、ギリ・・」

半周もしないうちに、ゼンマイの「もう回せませんよ」という
手応えが返ってくる。そりゃそうだ。昨日、めいっぱい回しておいたばかりなんだもの。
ゼンマイが巻けるようになったのは僕の自慢だった。



そんな、僕への感謝も忘れたのか
暗闇に、壁時計の音は大きすぎる。
カチ カチ カチ カチ
部屋中を、世界中を満たしていく。
そして、次第に意識を溶かしていく。
「おばけの時間」、だ。



天井の板の木目が、おかしい。
親指の指紋のような形。その木目が動いている。きっと、あれはおばけだ。

オレンジの豆電球が点いているのに、ひときわ暗い部屋の片隅。
タンスの影。そこに何かいる。
何かいるのは分かっているから、僕はそこが無性に気になりながらも
眼を向けることが出来ない。

カーテンには、何だか知らない葉の影を、街頭が映し出している。
人の手のひらのようなその影が、「おいでおいで」と揺れている。
本当は葉っぱなんかじゃないんだ・・。

僕は布団を頭からかぶり、隣に寝ている母の腕にしがみつく。


(つづく)


070529_1416〜01.JPG





posted by 白井麒麟 at 12:53| 東京 ☀| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

西日のいたずら


四角い西日



四角い西日.jpg












西日は時にいたずらをする。
世界を綺麗に見せたり
象徴的に見せたり
幻想的に見せたりする。







シルエット1.jpg
















西日のいたずらは
時を止めてしまったりする。








シルエット2.jpg












幼いころの夕暮れを
不意に
心に作り出す。





ラベル:西日 写真
posted by 白井麒麟 at 23:17| 東京 🌁| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

雨の休日に向かう先




週間天気予報は見事に外れ

傘.jpg







傘に慣れない子どもは、見事にこけた。

1.jpg









初夏。雨の休日に出かける先は・・。









電車を乗り継ぎ30分。
ホームに降りる。





いきなりクライマックスの映画のように
その花はそこにあった。





電車に紫陽花.jpg







「うれしいけど・・ちょっともったいない」









それでも、だった。









旬を迎えた「あじさい寺」。





紫陽花の園.jpg








この花は
梅雨という
ぐずぐずした季節にこそ
咲いてくれる。











.jpg






ラベル:紫陽花 あじさい
posted by 白井麒麟 at 19:47| 東京 ☔| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月23日

僕は麒麟





僕は麒麟。
白い麒麟。


生まれてこのかた
できるだけ遠くに行くことが
僕の目的だった。
遠くにある何かを
(何かは分からないけど)
探してた。

だけど・・。



この場所を使って僕が言いたいことはたった一つ。
それを、この場所の標題にした。


ヨーロッパの平原に
家畜を飼う男が見える。

彼の、簡単なつくりの家
その周りは
もう草がなくなった。
みんな家畜が食べてしまった。
裸ん坊の大地をながめながら彼は考えた。

家畜に草を食べさせなければ
ミルクにも肉にもありつけない。

彼は家をたたんで歩き始める。


苦難の末、見つけた草原。

彼が腰を降ろし一息ついたとき
背後からから声がする。

「ここは俺の場所だ」

振り返ると皺の深い男の見下ろしている。
男は立ち上がり、少し考える。
そして・・振り向きざまに相手を殴る。

殴り合いが始まると
それぞれの側に
商人がすり寄っていき
二人の手にソードを握らせる。


美しい草模様の入ったそのソードが
皮肉にも
草を求めていた
男の胸に刺さる。



この物語の主人公になるのか、相手の男になるのか、それとも商人になるのか。
どの可能性だってある。


そして、この物語にもう一人の登場人物がいるとしたら・・。


それは、二人の闘いを遠目に見ていた農夫だろう。
彼は家を移る必要がない。
何故なら自分のための食物は、彼の畑や田から採れるのだから。


僕はここまで書き進めて思う。
4人の登場人物は、それでも等価だと。


4人のうちの誰の視点からも、その人の物語はあるし、ちゃんと自分を主張すれば
それはおそらく共感を得ることができる。
それが「あしもと」の意味だ。


**


ある男が、立っている。
雑踏行き交うスクランブル交差点に向かって。

装置はある。
男は装置から伸びたマイクを握り、つぶやく。

「答えなんてない。出したい奴だけ出せばいい。
僕たちは答えのない世界を生きてるのだから」

静かな声で男は続ける。
特殊な装置のおかげで、彼の声は、聞きたくない人には届かない。
聞きたい人にだけに伝えることができる。

「それならば、答えがないのなら‥、自分の感じることを答えにしていこう。
他人の風景に憧れて、世界を嘆くより、自分の街、自分の場所、自分の家族、友達。
そこで生きることを楽しもう」


その男に、僕はなりたい。


僕は麒麟。
白い麒麟。




[麒麟]
2 中国の想像上の動物。
聖人が出現する前兆として現れるといわれた。
体形は鹿、蹄(ひづめ)は馬、尾は牛に似て、頭に1本の角があり、全身から5色の光を放つという。
一説に、麒は雄、麟は雌という。
(JapanKnowledge大辞泉より)
posted by 白井麒麟 at 22:15| 東京 ☀| Comment(0) | あしもとの小さな音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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